2022年07月24日

ゲルハルト・リヒター展でカラーパワーチャージ!

先週はDIC川島記念美術館の「カラーフィールド展」で癒されましたが、

https://colorexpress.blog.jp/archives/10094984.html

強烈な蒸し暑さの日々、さらに「色のパワー」でエネルギー補給したい、と

東京国立近代美術館で開催中の「ゲルハルト・リヒター展」に行ってきました。

https://www.momat.go.jp/am/exhibition/gerhardrichter/

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会場に入ると、いきなり目に飛び込んでくる、さまざまな色が凝縮された大きな作品群―「アブストラクト・ペインティング」のシリーズ。

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絵具を直接スキージ(へら)で塗りたくった感のカラフルな作品群。

絵具の厚みがそのまま残されていて、筆の勢い、筆致、作者が描いている姿が想像できるくらい何層にも絵具を重ねた「抽象画」の圧倒的なパワー。

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さらに行くと、なんと、「カラーチャート」シリーズ!

ちょうど、【カラーエクスプレス】のグリッド表示のパレットのようなイメージで、カラープレートがぎっしりの作品群。

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昔、WindowsXP時代からある時期まで、PCの調子が悪くならないように定期的に行っていた「デフラグ」の最適化画面も思い出しました。

「ピクセル」のイメージでなんとなく見慣れたイメージで親近感ありですが、サイズ感が全く違うため迫力が違います。色のリズムが迫ってくる感じでした。

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また、「ストリップ」という作品はで細い色の帯を壁面いっぱいに重ねた巨大なデジタルプリント、横幅10メートルというサイズ感も圧倒的でした。
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カラフルな「色」をメインとした作品だけでなく、無彩色グレイ一色のメタリックなイメージの作品等、「カラーワールド展」で先週見た作品と共通するものなどもありました。

抽象画とともに、写真に絵具をオンした、一見コラージュにみえるような作品群、

わざとぼかして、もやをかけたようなタッチの風景画や肖像画など、

同じ人の作品と思えないほど、バリエーションが豊かな展示でした。

テーマも、アウシュビッツ収容所の写真をもとに描かれた抽象画や、大流行した「ツインピークス」のタイトル画像を思い出させる不思議なイメージの肖像画(←チラシ等のメインイメージにも使用されています)やら、幅広く、しかも、グラファイトを使用した「ドローイング」のシリーズでは、「2021105日」などと描かれた日付けがタイトルになって連日分がずらーっと並んでいて、「これって去年の秋に毎日コツコツ描かれたんだなぁ…」と生々しくリアル。
展覧会に展示されている作品では過去の巨匠作の名画が多いですが、今年90才でも未だ現役で描き続けているリヒターならではですね。あらためてその多才なパワーにエネルギーをもらいました。

 

抽象画は好き嫌いがはっきりと分かれますが、暑い日々、お堀端の美術館の涼しい異空間で、60年間描き続けている画家の軌跡に圧倒されるばかりで、パワーチャージされました。

 

下記のサイト、帰宅後に復習で見たのですが、概要記載がとてもわかりやすかったです。

https://casabrutus.com/posts/306262

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2022年05月26日

「色の見え方」→色の調整機能でカスタマイズできます!

同じ色でも、パソコンによって、モニター画面によって、
見え方は全く変わること、
同じモニター画面上でも、光の加減で変わって見えること、
しかも、モニター画面の上の方と下の方でも色の見え方は変わること…などなど、
色の見え方は奥が深い、なかなか正解にたどりつかない、
ということについて、昔のブログよりご紹介しました。
(←2011.9.17.「続・百パソコン百色・・」


さらに、続きとして、プリントアウトについて
こちらも、過去のブログより抜粋、まとめてご紹介いたします。

プリントアウトは
紙の質によっても全く別物のように違う色に印刷されてしまうことも多々。
(もちろん、写真用の高級紙は美しく、通常オフィスで使用する安いコピー用紙だと「それなり」。)
しかも、プリンター自身に色味のクセがあるので、こちらも色に多少の誤差があっても当然なのです。
(←2012.12.21.ブログ 「色の整合性」)



でもご安心ください!

【カラーエクスプレス】には、
モニターとプリンター、それぞれの色の調整機能がありますので、
ユーザー様にご納得いただけるようにご自身で色の調整可能です。

カラーチェック用に一覧印刷もできますし、
一気に複数色をまとめて微調整することもできますので、

プリンターの発色のクセに合わせての調整にも対応。
(←2012.1.11.ブログ「40色のカラーサンプル、一覧印刷できます”!」)

色の調整 印刷一覧 20120101

【カラーエクスプレス】は、
ユーザー様のリクエストにお応えして、
限りなく近い近似色をご提供できるよう、
ユーザー様が色のカスタマイズを少しでも簡単にしていただけるように
バージョンアップしてきました。



でも、
先ほども書きましたが、
色には正解がありません。

実際のメーカー様の色見本と比較した場合も、
人によって、どの色が最も正解に近いか、
その認識、審美眼?が各自異なること!
それぞれの人がそれぞれ違う「正解」を持っているので、社内でも常に意見が分かれるところです。

【カラーエクスプレス】は
お客様に仕上がりイメージをご覧いただくカラーシミュレーションシステムです。

全体のイメージをご相談の上、
塗料色についての細かいお打合せは必ず、
メーカー様の色見本や塗り板でご確認いただいてからご発注ください。

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2022年05月25日

「色の見え方」は「百パソコン百色」?

昨夜、なぜかTwitterで「色の見え方」がトレンドになっていたのですが、

そこで紹介されていた

【クイズ】色の見え方で、あなたの年齢がわかっちゃうクイズ

思わず試してしまいました。

 

色の中に丸や四角が見えるかどうか、見えた場合何色に見えるか、をチェック入れていく問題がいくつか。

 

結果は

 

16

全ての色が完璧に判断できています!(16歳じゃなかったとしても...)

 

と表示されました~!

残念ながら16歳じゃありませんが(笑)、

クイズの精度や根拠はともかく、

色が判断できているというお墨付き?はうれしいです。

 

色については、お客様からもお問い合わせをいただくことが多く、

一番多い質問が 

「色、ちゃんと、合ってるの?」

というシンプルなクエスチョン!

 

「色の見え方」は
お使いのパソコンに左右されてしまいますので、
システム作成時からの永遠の課題なのです。

 

ブログをさかのぼって見ても、古くはブログ解説当時の2011年にも記載がありました。

 

タイトルは「十人十色」、ではなく、

「百パソコン百色」「続・百パソコン百色」。

 

以下、2011917日ブログより、一部抜粋いたします。
冒頭は、当時のHPのタイトル背景の画像について記載しています。

↓↓

 
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…どのような色に見えているのか、とても気になります。
というのは、
パソコンのディスプレイに表示されている色は

パソコンによってそれぞれ全く違うから、です。

 

メーカーや機種によって違うだけでなく、

同じ機種でもいわゆる「個体差」があるそうです。

 

しかも、機種の差、個体差に加え、

使用年数によっても、色は変わってしまうのだそうです。

ちょうど、何回も車検を繰り返してきた愛車が
雨風日光の影響で購入時と比べて色あせてしまうように、

古くなった冷蔵庫の「冷え」が以前よりも弱くなっていくように、

「使用年数を重ねるにつれて」
液晶の色も

ディスプレイの「性能劣化に伴って」「色の再現性が異なって」しまうって・・

知りませんでした。

 

 

実は、研究室でも同じことが。

スタッフは各自ひとりパソコン1台使用(2台の人も!)

皆、毎日、終日パソコンに向かって作業しているのですが、

何十ものパソコン画面、

比べてみると微妙に色が違っています。

 

 

同じDELL同士で

同じサイトを見ていても

表示されている色がずいぶんと違うこともあります。


ちなみに、

ホームページのトップ画像の「カラフル板壁」ひとつにしても

パソコンによって、ずいぶんと色が異なっていました。

 

また、
作業していて気づいたのですが、

特にノートパソコンでは

ディスプレイを寝かしているか、垂直に近い状態で作業しているか

ディスプレイの角度によっても全く違う色に見えるんですね。

見る位置や光の当たり具合、光の反射との関係に左右されるということでしょうけど

角度を変えていくと色が濃くなったり薄く明るくなったり

不思議なくらい色が変化します。


同様に

ディスプレイ画面内のどの位置に画像があるかによってさえも、

微妙に表示色には変化が生まれました。

 

すなわち、

パソコンの

メーカー

機種

同じ機種内の個体差

使用年数

見る角度

画像の位置

これだけの条件の違いに加えて

 

パソコンを使用している部屋の照明、

蛍光灯と白熱灯、そして最近ではLEDライトなど

照明ももちろん、色を左右する大きなファクター。


このように条件の組み合わせは本当に数知れず

ということは表示されている色も数知れず・・・


そしてなんと、その上、
アウトプット側のパソコンだけでなく

インプットする側、すなわち、見る人の「目」の方にも同様に

民族、「個体差」や「使用年数(要するに年齢ですよね・・)」などによって違いがある、と。

  

まさしく

十人十色、ならず

十パソコン十色

百ディスプレイ百色・・・

 

 



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2019年06月05日

全仏オープン準々決勝~ただただ「お疲れ様でした!」

昨日にひきつづき・・。

前日の死闘の末、勝利を収めた錦織選手。
勝ち進んだはいいけれど、なんと、
日没順延になった押せ押せスケジュールのせいで、
休む間もなく翌日の4日には準々決勝。

しかも相手のナダル選手(スペイン)は「赤土の王者」と呼ばれ、
全仏15年間で90勝2敗(←凄すぎる!)の超強者、という試練の対戦。

にわかファンは深夜にもかかわらず、今度は、「たまたま」じゃなくて、)ちゃんと予定してTV観戦で応援。

画面の隅には
「準々決勝 錦織 圭vs.赤土の申し子ナダル
何度も見せた大逆転劇へ 奇跡を起こせ!」と。

でも、敵の見事なボールさばきは極めつきで素晴らしく、
深いところ、ラインぎりぎりを確実にねらってのナイスショットの連続。
長いラリーも多く、両者ともキッチリはずさず打ち合い、観ている方も緊張の連続。
でも最後に「え!そこ、行く!?」というねらいすましたショットにやられ、
「あれやられちゃ、取れないよ…」という攻撃ばかりで、さすが「王者」。
錦織選手もホント頑張っていたのに、疲れているところを右に左に振り回されて最後にはトドメをさされてガックリ、と観ているのが辛くなるシーンが何度も。

対ナダル戦の錦織選手のウエアは、赤土の色になじんだ配色でした。
対する相手は鮮やかな蛍光イエロー。同じ色のヘッドバンドやリストバンドでコーディネート。
全仏オープン2
身体の一部が赤土に同化した感じの錦織選手に対して、
(撮影の角度によって胴体部分が透明人間に見えたりもしました)
蛍光イエローに身を包み、
右に左に「いじわるな球」を打ち込んでくるナダル選手は、
蛍光イエローに身を包み、ヘッドバンドやリストバンドの「小道具」効果もあって、
光の加減でまるで「敵のヒーロー」のように光り輝いて見えるシーンも多々。
絶対取れなさそうな球もはずさず、超人的な背面ボレーも決めてのドヤ顔!.

そして、試合途中、まるでドラマのように黒い雲が現れて「一転にわかにかき曇り」という感じでお天気が急変し、雷雨になって試合が中断されました。
試合開始の頃は錦織選手がまぶしくてポイントを落とすような場面があったくらいだったのが、夕方のような暗~い感じになってしまい、鮮やかだった画面上の色すべてが一気に鈍いトーンに変化したのもびっくりでした。

いかに、色の見え方が光に左右されるか!
(【カラーエクスプレス】で表示される色についても、白色灯、蛍光灯その他、光の当たり具合、向きによって、見え方が変わってしまうのはどうしても免れない部分もあるのかとあらためて実感したのでした。)

いつ試合再開されるかわからなかったので結局寝てしまったのですが、
朝起きて結果を見たら、残念ながらやはりストレート完敗。

せめて、連日の蓄積疲労なしの、
あのエネルギードリンクのTVCMのような元気満タンの状態で対戦に臨ませてあげたかったですね・・・。

本当にお疲れ様でした!!


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2019年06月04日

全仏オープン男子シングルス4回戦~配色もすごかった!

前日の6月2日に第3セットを終えた時点で日没順延となり、
3日にあらためて第4セットから再開された全仏オープン男子シングルス4回戦。

全仏オープンで初の4強入りを懸けて闘う錦織圭vs.フランスのベノワ・ペールのマッチ、
仕事から帰宅してTVをつけたらちょうど中継をやっていました。

でも、最初は目を射るような赤土のコートを行き交うボールを追うので必死。
まぁとにかく、赤土色が強すぎて、白いボールが見にくい!
ボールが見えない!

ネットで確認したところ、
「クレーコートと呼ばれ、芝のコートやハードコートと比べてボールのスピードが出にくいのでラリーが続きやすく」、
「錦織選手が得意」のコートなんだそうです。
(逆に大阪選手は苦手とか。)

だんだん目が慣れてボールを追えるようになると、
そのテクニカルなラリーに目を奪われ、晩ご飯を食べる手も止まってばかり。

すごい迫力のプレイの応酬で、どちらのプレイも見応えあり過ぎ!
思わず「うわっ!」「見せるね~!!」「すごい!」「入ってる!」と
声が出るようなショットの連続。

・・かと思うと、
緊張のせいか、勝ちを急ぐせいか、集中力が切れるせいか、
ダブルフォルトやら、思いがけないもったいない凡ミスやら、
両者とも体力的にもメンタル的にもMAXの限界状態なのがありありで、
目が離せませんでした。

錦織選手、素晴らしかったですね!!

アウェイの敵地で、ほぼほぼ全員フランス選手応援。
あれだけの露骨な敵対心丸出しの応援の中、
雨ニモマケズ、ブーイングにも負けず、
やられてもやられても何度も巻き返しての粘り勝ち。

お見事!

ところで、試合とは別の話ですが、
個人的には、あの赤土のコートを背景色に
ピンクと黄色に青パンツというコーディネートは、ちょっと…
目にやさしくなかったですね…。
試合同様に配色もすごかった。
ずーっとキョーレツな色にあふれた画面を凝視し続けて疲れました。

全仏オープン 20190603-2←試合画面はこんな配色イメージ。

相手フランス選手はスッキリと紺に白がアクセントカラーのウエアで、
ファッション的にはこちらが勝ち。(←あくまでも個人の感想です。)


でも、ひょっとすると、
あのキョーレツな色の組み合わせは、逆に相手を刺激してイライラと挑発する作戦の一部だったのか?
それとも
自身を鼓舞するパワーの源、「エナジーカラー」なのかも?

いずれにしろ、『次戦もガンバレ、錦織!! 』と願うにわかファンでした。