10.11.
「水って何色か知っている?」
「水色。」
「ビビー!!ハズレ~!水は透明で~す!」
子どもの頃、なぞなそもどきのこんな会話をしていたのを覚えています。
そう・・。
水は無色透明なのに、薄いブルーが水色と言われていますよね。
幼いころから、クレヨンの「みずいろ」が刷り込まれています。
遠くから見た湖などの色から生まれた「みずいろ」でしょうか。
空の色がさまざまで、クレヨンの「そらいろ」とは違うとわかる「スカイダイアリー」という空の色の展示がありましたが(←2013.10.8.ブログ 「自然の色 スカイダイアリー」
「カラーハンティング展」には、水の色の展示もありました。
その名も「自然の色 みずいろハンカチ」。
全然、みずいろじゃありません。
作者の藤原大氏の解説によると、水は地域の自然、生活、文化、歴史と深いかかわりがある。そこで、日本各地の水を採取して、市販のミネラルウォーターも加え49種類、東京工芸大学教授の協力のもと、水質分析を行い、同じ条件のもとでハンカチを染めた結果がこの展示。
ちゃんと番号がふってあって、どこの水で染めたのかわかるように展示されていました。
「49枚のハンカチの青の色の違いは、染める際に使った水の違いからもたらされている。それは土地がもつ情報の違いを示す。みすいろハンカチの色は、それぞれのローカルカラーだ。」(藤原 大著「色からはじめるデザイン カラーハンティング」より)
画像ではわかりにくいかも知れませんが、それぞれ皆、色合いが違っていました。
ちなみに、ひとつだけ思いっきり違う色に染まっているのは、箱根大涌谷の温泉水で染めたハンカチだそうです。
その他にも、会場には色をもとにした、斬新な試み、研究、インスタレーションであふれていて、
ホント、美しく飽きない展示ばかりでした。
日頃から【カラーエクスプレス】を通じて色とかかわっているのですが、
普段と違う新しい興味深いさまざまな視点から「色」を認識する機会をもらえたすばらしい企画展!
色って、ホント、奥が深い!
おもしろかったです!!
ブログでは【カラーエクスプレス】の機能についてご紹介しております。
【カラーエクスプレス】のシステム紹介は、 右コラムの「カラーエクスプレスとは?」というカテゴリーの過去ブログをご参照ください。古い方から読んでいただけると、カラーシミュレーションシステム【カラーエクスプレス】の概要がおわかりいただけます。
どうぞよろしくお願いいたします。
2013年10月11日
2013年10月09日
色の見え方の違い
10.9.
ひきつづき、「カラーハンティング展」より。
会場に下りると最初に目を奪われたのがこの展示、
朱鷺色の羽根の展示。
「世界色遺産01 朱鷺」
デザイナー藤原大ディレクターの解説によると(画像の右下の黒いハットにメガネが藤原氏)、そもそも、「朱鷺色」という色名が存在する時点で、過去にいかに朱鷺が人々のまわりにたくさん「ふつうに」いて身近だったということがわかる、と。実際、朱鷺は19世紀まで東アジア広く分布、ところが乱獲と開発で激減。
藤原氏はその美しい貴重な色を次世代に残して行きたいと考え、ワークショップを開催したそうです。
佐渡トキ保護センターから朱鷺の羽根を借りて佐渡市の小学生41人に見せて、
「羽根をよく見て色を写し取ってください。他の人と違っていてもかまいません。自分の色を写し取ることが大事です。」と色の塗り方を指導して各自羽根の形の型紙どおりに切り取ってもらって展示したのがこれ。
小学生41名のカラーハンティング。
1本の本物の羽根を見てのカラーハンティングですが、微妙に色が違いますね。
「41点の羽根は、ひとりひとりが感じた本物の朱鷺色。次世代に残していきたい色だ。」(藤原大「Color-Hunting 色からはじめるデザイン」より)
同じ色を見ても、人それぞれ見えている色の違いがいかに大きいか、あらためてびっくり。
見えている色の違いについては、この他に、
「色いろいろ カラーユニバーサルデザイン」
という展示もありました。
色覚検査によって色の認識が一般と異なる人(かつては色盲と呼ばれていましたが、現在は一般的に「色覚異常」と呼ばれているようです)がいかに多いか、特に男性の約20人にひとりはなんらか色の認識が違うというのです。
それをアプリで実際に確認できるような展示。
カラーチップをiPadにかざすと、それぞれの色覚異常の人の目にどのような色に見えているか、実際に自分で試して違いを確認できる興味深い展示。
色の見え方、ホント、人によって全く違う場合があるんだなぁと再認識。
藤原氏もおっしゃっていましたが、たとえば、地下鉄の路線図の色など、多くの人々が使用するものの色の使い方については今後まだまだ改良していかなくてはいけない課題がたくさんあるというのも、アプリで実験してみてよくわかりました。
カラーシミュレーションシステム【カラーエクスプレス】には「色の調整機能」がありますので、さまざまな色の表示の違いにも対応。
シミュレーションの色をお好みの色に調整できるだけでなく、パソコンモニターで見える色、そして印刷結果の色、その両方の色の表示をそれぞれ微調整することができます。
「朱鷺色のカラーハンティング」、そして、「カラーユニバーサルデザイン」の展示でもわかるように、
人によって色の見え方はさまざま。
しかも、色はお使いの機器によっても全く違って表現されます。
色に「正解」はないのですから、ユーザー様がお使いのパソコン、プリンター、印刷紙に合わせて、ご自身で自由に色の調整ができるようなツールがそろっています。
お客様の声をいただいて改良を重ねてきた「色の調整機能」のツール、ぜひ、実際にお試しください!
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ひきつづき、「カラーハンティング展」より。
会場に下りると最初に目を奪われたのがこの展示、
朱鷺色の羽根の展示。
「世界色遺産01 朱鷺」
デザイナー藤原大ディレクターの解説によると(画像の右下の黒いハットにメガネが藤原氏)、そもそも、「朱鷺色」という色名が存在する時点で、過去にいかに朱鷺が人々のまわりにたくさん「ふつうに」いて身近だったということがわかる、と。実際、朱鷺は19世紀まで東アジア広く分布、ところが乱獲と開発で激減。
藤原氏はその美しい貴重な色を次世代に残して行きたいと考え、ワークショップを開催したそうです。
佐渡トキ保護センターから朱鷺の羽根を借りて佐渡市の小学生41人に見せて、
「羽根をよく見て色を写し取ってください。他の人と違っていてもかまいません。自分の色を写し取ることが大事です。」と色の塗り方を指導して各自羽根の形の型紙どおりに切り取ってもらって展示したのがこれ。
小学生41名のカラーハンティング。
1本の本物の羽根を見てのカラーハンティングですが、微妙に色が違いますね。
「41点の羽根は、ひとりひとりが感じた本物の朱鷺色。次世代に残していきたい色だ。」(藤原大「Color-Hunting 色からはじめるデザイン」より)
同じ色を見ても、人それぞれ見えている色の違いがいかに大きいか、あらためてびっくり。
見えている色の違いについては、この他に、
「色いろいろ カラーユニバーサルデザイン」
という展示もありました。
色覚検査によって色の認識が一般と異なる人(かつては色盲と呼ばれていましたが、現在は一般的に「色覚異常」と呼ばれているようです)がいかに多いか、特に男性の約20人にひとりはなんらか色の認識が違うというのです。
それをアプリで実際に確認できるような展示。
カラーチップをiPadにかざすと、それぞれの色覚異常の人の目にどのような色に見えているか、実際に自分で試して違いを確認できる興味深い展示。
色の見え方、ホント、人によって全く違う場合があるんだなぁと再認識。
藤原氏もおっしゃっていましたが、たとえば、地下鉄の路線図の色など、多くの人々が使用するものの色の使い方については今後まだまだ改良していかなくてはいけない課題がたくさんあるというのも、アプリで実験してみてよくわかりました。
カラーシミュレーションシステム【カラーエクスプレス】には「色の調整機能」がありますので、さまざまな色の表示の違いにも対応。
シミュレーションの色をお好みの色に調整できるだけでなく、パソコンモニターで見える色、そして印刷結果の色、その両方の色の表示をそれぞれ微調整することができます。
「朱鷺色のカラーハンティング」、そして、「カラーユニバーサルデザイン」の展示でもわかるように、
人によって色の見え方はさまざま。
しかも、色はお使いの機器によっても全く違って表現されます。
色に「正解」はないのですから、ユーザー様がお使いのパソコン、プリンター、印刷紙に合わせて、ご自身で自由に色の調整ができるようなツールがそろっています。
お客様の声をいただいて改良を重ねてきた「色の調整機能」のツール、ぜひ、実際にお試しください!
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