「水って何色か知っている?」
「水色。」
「ビビー!!ハズレ~!水は透明で~す!」
子どもの頃、なぞなそもどきのこんな会話をしていたのを覚えています。
そう・・。
水は無色透明なのに、薄いブルーが水色と言われていますよね。
幼いころから、クレヨンの「みずいろ」が刷り込まれています。
遠くから見た湖などの色から生まれた「みずいろ」でしょうか。
空の色がさまざまで、クレヨンの「そらいろ」とは違うとわかる「スカイダイアリー」という空の色の展示がありましたが(←2013.10.8.ブログ 「自然の色 スカイダイアリー」
「カラーハンティング展」には、水の色の展示もありました。

その名も「自然の色 みずいろハンカチ」。

全然、みずいろじゃありません。
作者の藤原大氏の解説によると、水は地域の自然、生活、文化、歴史と深いかかわりがある。そこで、日本各地の水を採取して、市販のミネラルウォーターも加え49種類、東京工芸大学教授の協力のもと、水質分析を行い、同じ条件のもとでハンカチを染めた結果がこの展示。
ちゃんと番号がふってあって、どこの水で染めたのかわかるように展示されていました。
「49枚のハンカチの青の色の違いは、染める際に使った水の違いからもたらされている。それは土地がもつ情報の違いを示す。みすいろハンカチの色は、それぞれのローカルカラーだ。」(藤原 大著「色からはじめるデザイン カラーハンティング」より)
画像ではわかりにくいかも知れませんが、それぞれ皆、色合いが違っていました。
ちなみに、ひとつだけ思いっきり違う色に染まっているのは、箱根大涌谷の温泉水で染めたハンカチだそうです。
その他にも、会場には色をもとにした、斬新な試み、研究、インスタレーションであふれていて、
ホント、美しく飽きない展示ばかりでした。

日頃から【カラーエクスプレス】を通じて色とかかわっているのですが、
普段と違う新しい興味深いさまざまな視点から「色」を認識する機会をもらえたすばらしい企画展!
色って、ホント、奥が深い!
おもしろかったです!!

【カラーエクスプレス】のシステム紹介は、 右コラムの「カラーエクスプレスとは?」というカテゴリーの過去ブログをご参照ください。古い方から読んでいただけると、カラーシミュレーションシステム【カラーエクスプレス】の概要がおわかりいただけます。
どうぞよろしくお願いいたします。